03/12/2022

介護士ができる老人性うつの介護のポイント

介護士として働いていると、さまざまな病気を患った高齢者と接する機会が多々ある。
数ある病気の中でも、特に高齢者が罹患しやすいものの一つとして老人性うつが挙げられるのだが、この病気と闘っている高齢者と接する場合にはいくつか注意しなければならないポイントがある。
まず、一つ目は、高齢者の様子を見た場合に、老人性うつを患っているかどうかをすぐに見分けられるようにしておくという点だ。
老人性うつの症状は、一日中ボーっとしているというのが典型的なものがあるが、これは認知症も同様であり、初期のうちはどうしても見過ごされがちで治療開始が遅れる傾向が強い。
頭痛やめまい、食欲不振、肩こり、吐き気、耳鳴り、しびれなどが同時に見られる場合には、認知症である可能性は低くなるので、もし担当している高齢者がそういった症状を訴えている場合には、老人性うつを疑うようにした方がよいだろう。

二つ目のポイントは、高齢者が老人性うつであると診療された場合には、しっかりとした治療を受けられる環境を整えてやるという点である。
よく、老人性うつはしっかりと治療すれば回復できる病気だと誤解されがちなことがある。
一般的なうつと比較すると、老人性うつは回復が見込めないこともある。
ただし、少しでも回復を目指すためには薬物療法や精神療法などを組み合わせる必要があるため、専門の医師の指導を仰ぐことが必須となる。
無理に外に連れ出して気分転換させようとしたりするとかえって状態を悪化させかねないため、くれぐれも素人の判断で治療を行おうとしてはならない。